ネットワーク

ネットワーク機器のEOL更改・リプレース

アクセスポイント・スイッチ・ファイアウォールの保守終了(EOL)時期を棚卸しして一覧にし、更改の計画から段階的な入れ替えまでを設計します。保守が終了するとセキュリティ修正は提供されなくなるため、機器ごとの保守終了日より前に入れ替えを終える計画にします。

提供範囲
アセスメント 〜 更改計画 〜 移行
ご相談の多い状況

更改の判断が止まっている

次のような状態でご相談をいただくことが多いサービスです。

どの機器がいつ保守終了を迎えるか、一覧になっていない

機器ごとに導入時期とメーカーが異なり、保守終了日が台帳としてそろっていない状態です。

すでに保守が切れており、故障しても交換・修理を受けられない

動いているため運用は続いていますが、壊れたときの復旧手段が確保できていません。

入れ替えの範囲と順序を決められない

影響範囲が大きく、コスト・移行リスク・止められる時間を分けて判断する材料がそろっていません。

判断材料

保守終了後に何が変わるか

保守終了は、機器が止まることではありません。変わるのはメーカーから提供されるものです。更改の優先度は、次の5点への影響で判断します。

セキュリティ修正が提供されなくなる

保守終了後に見つかった脆弱性は修正されません。脆弱性の情報は公開されて攻撃側も参照できるため、修正されないまま使い続ける機器は、その情報を使った攻撃の対象になり続けます。

故障時に交換・修理・技術サポートを受けられない

部材の供給とメーカーの問い合わせ窓口がなくなるため、障害が起きたときの復旧に時間がかかります。

監査・保険・取引条件で不利になる

サイバー保険が保守終了機器を免責の対象とする例があります。取引先から求められるセキュリティ評価(SCS評価制度)でも、将来的に減点の対象になる見込みです。

新しい通信方式・処理に対応できない

暗号方式の更新などに追従できず、処理性能と検査精度の両面で制約が出ます。

緊急の脆弱性が出ても更新できない

ファームウェアの更新が提供されないため、緊急時に取れる対応は構成の変更や機器の切り離しに限られます。

機器の確認

保守終了時期(EOL)の早見表

自社の機器が該当するかを確認するための参照リストです。

状態は 2026年8月31日 時点です。掲載している型番は、いずれもサポート最終日が近づいており、更改の検討時期にあたります(状態欄はすべて要更改)。日付はメーカーの公表値をそのまま載せています。掲載しているのは、メーカーがサポート最終日を公表している型番のみです。

Palo Alto Networks(ファイアウォール)の保守終了時期

販売終了(EoS)から約5年でサポートが終了します。パッチの提供停止はサポート最終日より前に始まります。
モデル 販売終了(EoS) サポート最終日 状態
PA-220(新しいタブで開きます) 2023-01-31 2028-01-31 要更改
PA-3220 / 3250 / 3260(新しいタブで開きます) 2023-08-31 2028-08-31 要更改
PA-5220 / 5250 / 5260 / 5280(新しいタブで開きます) 2023-08-31 2028-08-31 要更改

出典:Palo Alto Networks 公式のハードウェア終了日一覧(新しいタブで開きます)(2026年8月31日時点)。最新の情報はリンク先でご確認ください。

Cisco Catalyst(スイッチ)の保守終了時期

サポート最終日を過ぎた機器は、セキュリティ修正とメーカー対応の対象外になります。
モデル サポート最終日 状態
Catalyst 3650(新しいタブで開きます) 2026-10-31 要更改
Catalyst 3850(光ファイバ SKU)(新しいタブで開きます) 2027-04-30 要更改
Catalyst 2960-X ファミリー(新しいタブで開きます) 2027-10-31 要更改

出典:Cisco の EoS/EoL 通知(2026年8月31日時点)。型番のリンク先から各通知をご覧いただけます。最新の情報は Cisco 公式の EoS/EoL 一覧(新しいタブで開きます) でご確認ください。

Cisco Aironet(アクセスポイント)の保守終了時期

無線アクセスポイントもスイッチと同様に保守終了を迎えます。
モデル サポート最終日 状態
Aironet 2800 シリーズ(新しいタブで開きます) 2027-10-31 要更改
Aironet 3800 シリーズ(新しいタブで開きます) 2027-10-31 要更改

出典:Cisco の EoS/EoL 通知(2026年8月31日時点)。型番のリンク先から各通知をご覧いただけます。最新の情報は Cisco 公式の EoS/EoL 一覧(新しいタブで開きます) でご確認ください。

進め方

棚卸しから、段階的な入れ替えまで

棚卸しと可視化

アクセスポイント・スイッチ・ファイアウォールを機器単位で洗い出し、型番・導入時期・保守終了日を一覧にします。まず「どれがいつ終わるか」を確定させます。

優先度づけと更改計画

保守終了日・故障時の影響範囲・止められる時間の3つで優先度を決め、入れ替えの順序と時期、概算費用を計画にします。

段階的な移行

業務を止めずに切り替えられる単位に分けて入れ替えます。同等品への置き換えだけでなく、次期構成(拠点の集約やセキュリティの統合)に寄せる案も比較して示します。

体制と実績

複数メーカーを横断して比較できる

特定メーカーの後継機に寄せるのではなく、現行の構成と用途から中立に比較します。取り扱いメーカーはお問い合わせください。

更改を「次の構成への移行」として設計できる

ネットワークとセキュリティの両方を設計する体制があるため、機器の置き換えと同時に、拠点構成や防御の見直し(ネットワークセキュリティ統合)まで含めて検討できます。

更改後も保守終了日を追い続けられる

機器を追加・入れ替えるたびに一覧を更新し、次の更改時期が分かる状態を保ちます。ネットワーク監視・運用と合わせて継続的に担当できます。

検討時の確認

よくあるご質問

ネットワーク機器のEOL更改・リプレースの検討にあたり、確認が必要になりやすい点をまとめました。

何から手をつけるべきですか。棚卸しだけの依頼もできますか?

まずは棚卸しとEOL可視化からです。この工程のみのご依頼も承っており、結果から更改要否をご判断いただけます。

まだ正常に動いていますが、本当に交換が必要ですか?

保守終了=新たに見つかった脆弱性にパッチが提供されない状態です。攻撃者は公開済みの既知の穴を狙うため、稼働していること自体はリスクの低さを意味しません。加えて、サイバー保険の免責や取引先評価での減点対象になる場合があります。

予算年度をまたいだ段階更改は可能ですか?

可能です。リスクの高い機器から優先順位をつけ、複数年度に分けた更改計画をお出しします。

メーカーを変えると運用が変わってしまいませんか?

移行に伴う運用変更点を事前に整理し、必要に応じてネットワーク監視・運用で吸収する選択肢もあります。

見積の前に自社の状況だけ知りたいのですが。

保守終了時期を自己点検いただくためのEOLチェックリストを無償でお渡ししています。お問い合わせいただいた方にお送りしますので、内容をご確認のうえ、必要と判断された段階でご相談ください。

現状構成と検討テーマの整理から、ご相談ください

商談前の情報収集、現状構成の整理、製品比較、概算相談まで、情報システム部門の検討段階に合わせて対応します。

内容を確認のうえ、必要に応じて担当者よりご連絡いたします。