Cisco Catalyst Seriesを導入し、新たなネットワーク環境の安定的な運用体制を整備
グループ本社と大阪オフィスの新社屋移転にあわせ、全社共通のグランドデザインと東京・大阪共通の基本設計にもとづいて、スイッチに Cisco Catalyst Series を採用。社内の運用スキルを生かしながら、コアからエッジまでをCisco製品で統一した多段構成を、東京・大阪共通の設計で構築しました。
導入企業の概要
| お客様 | 株式会社JTB(旅行業) |
|---|---|
| 規模 | 従業員 20,029名(グループ全体・2026年5月29日現在) |
| 対象拠点 | 東京本社(汐留シティセンター)/大阪オフィス(堂島浜タワー) |
プロジェクト概要
- 2024年夏コンペを経てパートナーに選定
- 2025年1月基本設計スタート
- 2026年1月大阪社屋の移転完了
- 2026年5月東京社屋の移転完了
| 期間 | 2024年夏 パートナー選定 / 2025年1月 基本設計スタート / 2026年1月 大阪社屋の移転完了 / 2026年5月 東京社屋の移転完了 |
|---|---|
| 採用製品 | Cisco Catalyst Series(スイッチ。Cisco Catalyst 9500/9300 Series ほか) |
| 導入規模 | ネットワーク機器 数百台規模 |
| JSTの対応範囲 | 全社共通のグランドデザイン策定 / 東京・大阪共通の基本設計 / PoC / 機器調達・配線工事・機器導入 |
| 使用サービス | オフィスネットワーク構築 |
課題
JTBは2018年、事業環境の変化に対応するため旅行系グループ15社を再度統合し、ONE JTBとして新たな体制をスタートさせた。あわせて旧事業会社の本社機能や大規模営業拠点を、東京・天王洲のグループ本社ビルと大阪・中央区のJTBビルに集約した。しかしこの時点では各事業会社のインフラ統合までは実現できず、次のような課題が山積していた。
- 旧事業会社ごとに導入された有線ネットワークが残り、東京・大阪で設計の考え方が揃っていない
- コアからエッジまでの多段構成で、機器のメーカーが混在したままでは接続の親和性と保守性に不安がある
- 全社基幹ネットワーク外の個別ネットワークの利用
- 統合的な運用ができず、運用のノウハウが拠点ごとに分散している
その後、グループ本社を天王洲から汐留シティセンターへ、大阪オフィスをJTBビルから堂島浜タワーへ移転することを決めた。新しいオフィスでは、多様な働き方を推進する「スマートワーク」の考え方をベースにABW(Activity Based Working)を取り入れ、仕事の内容にあわせて働く場所を社員自らが選べる環境を目指した。
「事業の土台となるネットワークインフラは統一されていなかったため、統合的な運用は実現できていませんでした。本当の意味での一社化になっていないという思いがありました」
解決策
2024年夏、JTBは新たなネットワーク環境の構築にあたって複数社によるコンペを行い、パートナーとしてジェイズ・テクノロジー(JST)を選びました。選定の理由は、RFPに盛り込まれたネットワーク・トランスフォーメーションの設計思想を具現化し、発展性を持たせる提案だったことです。提案の柱は次の3つです。
グランドデザイン
全社共通モデルとなるグランドデザインを策定し、それにあわせて機器を選んだうえで、東京・大阪の新社屋に共通の基本設計を実施しました。
無線LAN環境の強化
本社、そして将来的には全国の支店を一つのネットワークとして運用できるよう、モニタリングと障害時の解析機能を備えた製品を選定・導入しました。
LAN設備の効率的な集約
事業会社ごとの独立性を維持しつつ、LAN設備を効率的に集約する構成を設計しました。
加えて、大規模な工事を短納期で完遂できる実行力も、パートナー選定の決め手となりました。
運用スキルを生かせることから Cisco Catalyst Series を選定
プロジェクトでは移転前の天王洲の社屋でPoCを実施し、ネットワークのスイッチとして Cisco Catalyst Series を選びました。
「今までのネットワークがCisco製品を中心に構成されていたこともあり、社内にはCiscoの運用保守に関する一定程度のノウハウとスキルがありました。そのため、リソースを有効活用できることからCisco製品がベストだと判断しました。また、機器の統合運用を念頭に置くと、Merakiのダッシュボードを使えることも大きなメリットだったと言えます。ネットワークは、コア~ディストリビューション~フロア~エッジと多段構成を採用しているため、Cisco製品に統一して構成することで、接続の親和性や保守性が高まり、ネットワークの安定性に寄与すると考えました」
効果
| 移転前の課題 | 新しいネットワーク環境 |
|---|---|
| 旧事業会社ごとに異なる有線ネットワーク | 東京・大阪共通の基本設計にもとづき、コアからエッジまで一貫した構成に |
| メーカー混在による接続性・保守性の不安 | 機器を統一して接続の親和性と保守性を高め、ネットワークの安定に寄与 |
| 全社基幹ネットワーク外の個別ネットワークの利用 | 事業会社の独立性を維持しつつ、LAN設備を集約して一元的に管理 |
| 運用ノウハウの分散 | 社内に蓄積した運用スキルを生かせる構成とし、統合的な運用を一つの画面から実施 |
プロジェクトは2025年1月に基本設計をスタートし、2025年12月に先行する大阪で最初の部署が新社屋での業務を始めました。大規模な移転を極めて短い期間で完了させる必要があったため、移転は低層階の部門単位で順次進め、それにあわせて機器の調達・配線工事・機器導入を行い、フロアごとにインフラを構築しました。計画どおり2026年1月に大阪社屋の全部署の移転が完了し、同月に始めた東京社屋の移転も5月に完了しています。
Cisco Catalyst 9500/9300 Series をはじめとするネットワーク機器を数百台規模で導入し、現在は順調に稼働しています。
「限られた期間のなかで新社屋への導入を計画通りに実行してくれました。彼らにしかできなかったと思います」
新たなネットワーク環境が整ったことで、東京本社・大阪オフィスで同じ設計の考え方にもとづく運用ができるようになりました。JTBでは、これが運用の負荷軽減と安定性の向上につながっていくと考えています。
現状構成と検討テーマの整理から、ご相談ください
商談前の情報収集、現状構成の整理、製品比較、概算相談まで、情報システム部門の検討段階に合わせて対応します。
3営業日以内にご返信いたします。
